「遠淡海会」創設の経緯
社会福祉法人遠淡海会の創設者故「水谷千歳」前理事長は、幼くして両親を亡くし、浜名湖畔のお寺の小僧さんとして修行に励み、朝夕に四季折々の浜名湖畔の自然の想いを心の糧として成長しました。
あたたかき 母の育み思ほゆる
我が生い立ちし 浜名の淡海
逆境の中、教職の道へ進み、中学校教師を経た後静岡県職員となり、知的障害児施設磐田学園長、教護院(児童自立支援施設)三方原学園長として、妻ひさと共に児童福祉の道を歩みました。
静岡県職員を退職した千歳、ひさ夫妻は、昭和49年に浜松市鴨江に社会福祉法人を創設し、故郷の浜名湖に因み「遠淡海会」と命名し、これを母体として県西部地域に初めて乳児院を設立。親の愛情に恵まれない乳児の養育に専念しました。
夕凪に さざなみのごと幾年か 幼き命守り育てて
その後、時代の変化と社会の要請に応え、昭和52年度に若宮保育園、平成元年度に特別養護老人ホーム神久呂の園を設立、平成16年度には公立保育園の民営化第1号として浜松市立和合保育園を浜松市より移管を受け、令和3年度に児童発達支援事業所「ふぁーろ」を開設しました。、
現在では、1法人5施設、200名余の職員により、乳幼児から高齢者に至る440名余のご利用者への福祉サービスの提供に努めております。
これもひとえに地域をはじめ多くの皆様のご支援、ご協力の賜と心より感謝申し上げます。
社会福祉法人遠淡海会は法人創設者の精神を引き継ぎ、乳幼児から高齢者に至る多様な福祉サービスが、ご利用者とそのご家族の意向を尊重して総合的に行われるよう創意工夫することに努めてまいります。
そのことにより、ご利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、心身ともに健やかに育成され、その有する能力に応じ自立した日常生活を地域社会において営むことができるよう支援するとともに、地域福祉の向上にお役に立てますよう職員一同努めてまいります。
今後とも、皆様のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
社会福祉法人遠淡海会
理事長 水谷 博